ひとこと日記
11月6日(土)
日本橋。変なもん売ってた。コタツの中身。あっためる部分だけ単体で。
実は欲しかったりする。半年前うちのコタツがやかましいのでバラしてる間に壊してしまったので。
でも買って帰ったのは真空管アンプ。TU−870という2万円もしない組み立てキットで、ずっと欲しかったんだコレ。買って帰ってあまりの「早く聞きたさ」に夕飯の後4時間ぶっ続けで組み上げた。あまりにいい音なので夜も更けるまで聞き入ってた。
でもこれじゃあ冬の寒さはしのげないなあ。ちょっとあったかいけど。やっぱあのコタツ・モジュール買うべきだった。
11月7日(日)
スピーカーの箱に漆を塗る。これが3回目。これで最後のつもり。せっかく買ってきた管球アンプが聴けないよ〜。
まだ乾くかかわかないかといううちについついスピーカーユニット取り付ける。聞く。
ああ。また夜が更ける。
11月10日(水)
いやだ〜。フォークリフト、乗りたくないんだ。嫌いなんだぁ〜!
11月11日(木)
雨。秋の夜長にほのぼのと管球アンプでクラシックをたしなむ。ベルクのヴァイオリン協奏曲。わずか2W出力のTU−870とじゃじゃ馬ALTECの204−8Aが苦手なはずのフルオーケストラを朗々と響かせる。
いい。なごむ。(さすがにその後にかけたマーラーは厳しかったが)
ふと思い立って「のだめカンタービレ」を読む。いい。なごむ。ちなみにBGMは「キン肉マン・超人大全集」だ。
11月18日(木)
オーディオの自作に関するホームページを渡り歩く日々だが、そこで不快になる事。
ホームページにBGMが埋め込んであるのだ。あれは止めてほしい、ぜひとも。
私はPCで音楽を聞く事が多いのだが、そうすると本来の音楽にそのホムペに埋め込まれたBGMがミックスされて聞こえちまう。
オーディオ好きの人間ならネット見る時も当然音楽聞きながらだろう。自分の趣味にあわない曲を無理やり聞かされるのは、いやだろう?
私はそういう手前味噌なサイトは即、離脱することにしてる。
11月21日(日)
「ハウルの動く城」を見に行く。軽い気持ちで見に行ったのだが… やられた。
見る人によって評価はさまざまだろう。論理も倫理も無視した支離滅裂な話だといえばそれまでだ。でも自分の気持ちに正直に描ききった宮崎さんを素直に評価したい。それでいて作品としてのまとまりをみせる監督の老練な手腕に敬意を評したい。
宮崎アニメは進化を続けている。自らの限界を知り、その限界を越えようとする監督の意志がみえる。もはや作品の細かな完成度など監督の眼中になく、いわば芸に遊ぶの境地を楽しんでいるかに見える。それが許されるだけの実績を残してきた監督だから。もはや何の義務もなく、ただ心のままに踊るが如く…
宮崎アニメなるものをわかった気になってたつもりの私を宮崎さんは2時間ぶちのめし続けた。思い知らされた。生き続ける限り、創り続ける限り、クリエイターに敗北はないのだと。今、私は20年来で初めて切に願っている。また宮崎さんに次の作品を作ってほしいと。