ひとこと日記
12月1日(月)
NHKの「坂の上の雲」が始まった。何度となく読んだ本だし期待していたが少々肩すかしを食らった感じだ。
全体に作りが真面目で「楷書」なドラマだ。もう少し肩の力を抜いて作ればいいのにと思う。原作が偉大すぎて自分勝手なイメージで作れないという気持ちが強すぎるのだろう。
死後の司馬遼太郎は過大評価というかもはや聖典扱いされてる気がする。彼自身にとっても気の毒なことだ。
12月4日(金)
学研の「科学と学習」が廃刊になるそうだね。子供の頃はむさぼるように読んだものだが、これも時代か。
学研ではないけど、数カ月前にスーパーで「小学○年生」を見かけた時、あまりの薄っぺらさに驚いた。DVDが本体で雑誌はおまけという感じだった。子供の活字離れは危機的だ。もっとも大人の自分も活字離れはなはだしいのだが。娯楽が多すぎるのも問題だね。将来のこの国の語学力が不安ではある。
夜、リバークレストという赤ワインを飲んだ。さっぱり系というより味わいが薄い。あまりおいしいと思わない。そのくせ飲んでしばらくすると酔いが回ってきた。酔っぱらうために飲むならいいかも。
12月5日(土)
サンヨーのエネループをいつも愛用してるのだが「8色カラー限定パック」というのが発売されたというので嬉々として買いに行ったのに売ってない。先週も別の店に行ったのに売ってない。所詮田舎の店の品揃えなんてこんなものか。
やむなくネットで注文しようとしたら12日に発売延期だとか。
新聞に大々的に載せてから発売日変えるのはやめてください!
夜、リバークレストの残りを飲んだ。
「安ワインは陶製のグラスで飲むとおいしい(エグみが抜ける)」と聞いたので、発泡酒飲む時の陶製ジョッキで飲んでみた。うん。昨日よりおいしい。おかげで飲み過ぎて小説書けなかったぞ。
12月8日(火)
今日はメルシャン・ビストロ(赤)を買ってきた。298円とか、すでにワインの値段じゃない気もする。味は値段なり。
12月9日(水)
「赤星引退」。青天の霹靂とはこのことだ。
残念ですが、本当にお疲れさまでした。21世紀阪神の栄光は君と共にあった。
今岡、赤星が消え、アッチが抜けウィリアムスが追われ、矢野は飼い殺し同然。この球団への思いが急速にしぼんでいく。来年の成績が今から見えるぞ。はっきりと。
12月10日(木)
体とくに上半身の疲れが取れない。ゆうべ仕事を終えたあとスーパー銭湯は開いてないかと都合のいいこと考えてネットで調べたらなんと深夜1時まで開いている。さっそく寒空の中を行ってきた。客はまばらで独り占めの露天風呂に大の字で寝ころがれば気分は王侯貴族か大富豪。帰りの星空も素晴らしい。
深夜の銭湯出撃、なんかクセになりそうです。
12月12日(土)
見慣れた紡績工場が、今日通ったら解体されてた。周辺ではもうあそこしか残ってなかった。周りはいつのまにかラブホに占拠されていて、あの工場跡もそうなるのだろうか。
父も工場をたたんでもう10年になる。父の知り合いも最近辞めたらしい。使っていた紡績機は韓国に二束三文で売られていったという。たとえ捨て値でも買い手がついただけマシだとか。
子供の頃この町は紛れもなく繊維の町だった。それが変わることはないと思っていたのに。数十年生きると歴史の動きが見えてくる。それはどちらかというと悲しい気持ちだ。まして日本全体が縮こまっていくのを目の当たりにしてしまうのは。
12月13日(日)
テレビで藤沢秀行っていう碁打ちの人のドキュメントやってた。凄い人がいたんだな。
12月14日(月)
ケーブルテレビの中の人が昨日「光にしませんか」とやってきた。悪くない話なので前向きに考えている。問題はメールと、そしてこのサイト。ホームページの引っ越しほど気の進まないものはない。それでもやっちまうかも。
その時は皆さん、またご迷惑をおかけします。
12月15日(火)
会社でFM聴いてたらランランがピアノ弾いてた。以前聴いた時はひどい演奏で、話題性だけの客寄せパンダかと思ってたのだが、今日はいい演奏だった。そして前に聴いた時に印象が悪かった理由もわかった。
シューベルトやシューマンの時には真面目に弾いてたのに、ラストのショパン「英雄ポロネーズ」。
こんな耳にタコができる曲(駄目という意味じゃない)をクソ真面目に弾かなきゃいけないんだからプロのピアニストも大変だよなと思っていると、弾く側もそう思ったのか実にふざけきった投げやり演奏。笑ってしまった。こいつおもろいやっちゃな。
わかりにくい文章でごめんね。未来の自分に分かりやすく書こうとするとヘンな文章になっちまう。
夜、長いことみたかったカーグラTVの自衛隊車両の回を見ることができた。面白かった。
12月16日(水)
夕べに続いてFMクラシック鑑賞。この日はN響定期演奏会の生放送。指揮はデュトワ、そしてピアノがルガンスキ。
ルガンスキは私の一番好きなピアニストであるニコライエワの愛弟子。いままでほとんど聴く機会がなかっただけに興味津々だ。
この日彼が弾いたのはラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」。聴いてみた感想だが、なよなよして弱々しい。オケに押されてる。まだ30代なのでこれから伸びてほしいと思う。今思えば師匠のニコラーエワは女性ながら繊細なだけではない堂々としたぶっとい演奏をしてた。「ロシアのおかん」といった感じだった。
今日はピアノよりもオケ、そしてデュトワに感激した。響きの美しさは異常。デュトワとN響の組み合わせはフランス音楽との相性がバッチリ。サントリーホールの音響も味方につけるあたり、なかなかやる。やっぱりN響に一番合う指揮者は彼だと思う。
(NHK-FMの生放送の音質はハンパじゃない。たぶんCDなど比較にならない。もちろんFMのほうが上という意味)
なおこの日のメインはラヴェルではなくショスタコービチの11番。初めて聴く曲だし一度で分かる曲とも思えなかったので感想は書かない。でもショスタコはきっと名曲の宝庫に違いない。いつかは発掘に行かないと。
12月28日(月)
随分日記が空いてしまった。クリスマスイブに合わせてコメットさんのパロディー小説を書いていたので、まあ許してほしい。
でも書けない。正直私の手には負えそうにもない。たとえ星力使ってでも書くつもりだが。