CDプレーヤー強化編
〜まともなCDPが欲しいよお〜

 うちにはまともなCDプレーヤーがありません。
 唯一まともといえる買ったばかりのポータブルは音質の点で一歩劣るし、 ミニコンポ唯一の生き残りの据え置き型プレーヤーは音飛びと動作音がひどい。
 実際、去年までの私はほとんどPCで音楽をきいてたくらいです。こんな急造システムも一時期使ってました。

ただのプレーヤーに48倍速は不要です そこらに転がってるCD−ROMドライブと、大昔のSCSIハードディスクユニットからブッコ抜いた電源ユニットの組み合わせ。
ドライブに再生用ボタンがついてるタイプなら、これにヘッドホンつなぐだけでプレーヤーとして使えるんですよ。
え、音ですか?
ええ、ひどいもんです!

 やはりひとつくらい、ちゃんと使えるプレーヤーがほしい。
 ダメもとで、ミニコンポ付属CDプレーヤーを自力で修理することにしました。
 蓋を開け、試行錯誤の末わかったのは、駆動部(トランスポート)が傾いていて、それで回転部分に摩擦が起き、それが音飛びと動作音の原因だということ。
 動作と機構の関係で、重量のかかる部分を片方だけで支えているため、段々傾いてきたようです。
 対策をほどこしました。

右に見える割り箸みたいなのが再生時の駆動部を支えてます

 シュミで始めた電子工作のはずが、いつの間にやら木工細工です。

音飛び、治りました!
 まだちょっと「シャコ、シャコ」言ってますが、なに、しょせんは木工、動かしてるうちに削れていい感じになるでしょう。いわゆるエージングってやつですね。


   *   *   *   *   *   *   *   *   *

 これで一件落着めでたし、だったんですが、その直後、例のハードオフというお店でジャンク品のCDPを買ってきてしまいました。安かったので。

ONKYO C−710MONKYOのINTECというハイコンポのものらしい。

 一度もONKYOの製品を使ったことがないので欲しかったのと、大きさが手頃だったのが購入の決め手。
 音飛びがします、というのがジャンクの理由だけど、使ってみたら音飛びだけじゃなく、トレイの開け閉めも不安定。
 駆動系のゴムが弱ってます。私も弱りました。
 蓋を開けたままにして中に手を入れて補助してやればちゃんとセットされますが、いくら私でもそこまでしたくありません。ドジな私だから3カ月以内に感電するでしょう。
 音質自体はとても繊細で優しい感じ。手入れ次第ではうちのメインCDPとなりえるかも。
 というわけで部品を調達に。もちろん目的地は秋葉原です。

 とはいえ「駆動系のゴム」なんていったいどこに売ってるのか。
 なんとかあやしげな店にそれらしいのを見つけました。売り物、というより単においてあるだけでそれももう何年もほったらかしで触った瞬間にボロボロ崩れるんじゃないかと、いや物自体はまともそうなんだけど店の雰囲気がそんな感じで。
 でも背に腹は変えられません。
 留守にしてたおっちゃんが戻ってきたので、
「こういうやつの、直径28ミリのやつ下さい(ちゃんと計ってきた)」
 そう尋ねると、おっちゃん、ひどくめんどくさそうに、
「そこにあるやつしかないよ」
 おっちゃん、すでに商売する気もないようです。一応、それらしいのを買ってきました(100円也)。
 家に帰って、さあ、つけるぞ!

 買う前に気づけよ…サイズ、あいません。
 キィ〜ッ!!

 結局、輪ゴムつけました。

 負荷がかかるときたわむのが目で見えるんですもはやこのCDP、他人には譲れません。一生我がしもべとなるがよい!
(CDの出し入れの時だけ動く箇所なので音質には影響ないのが不幸中の幸い)

 さて、ゴム交換の際、さらに一波瀾ありまして。
 ゴムを外す際、トレイ部分も外すんだけど、元に戻したつもりなのにうまく動作しない。
 よ〜く調べてみたら、強引にトレイを外した際に、プラスチック製の歯車のピンを壊してました。
 ああっ、やってしもた!

左上のちっちゃいのが、欠けたピン。

 さあ、どうよ!?

 歯車に穴あけてつまようじの切ったやつをペタ。
 またしても木工細工かい!(今回は木なんか使いたくなかったのに…)

 駆動系のコンデンサを増設(正確にはOSコンをパラで入れた)したこともあってか、完全動作するようになりました。一応。

 その後、ネットで仕入れた知識を基に、「オペアンプ交換」「I/V変換帰還抵抗の交換」(なんのこっちゃ)等を行ない、ちまちま音質向上をはかった結果、いつの間にかちゃっかりメインCDPの座に居すわってます(輪ゴム君だけど)。中身はどうみても昔のCDPのほうが大きな部品を沢山使ってて高級にみえるんだけど。これがデジタル技術10年の進化というものでしょうか。


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