デジタルアンプ編その3


 そういえばうちのメインアンプをまだ紹介してませんでした。
 こいつです。いや、こいつらです。


PAM8101搭載モノラルアンプ 日本橋の「デジット」で購入

最良の電池アンプ!?

 以前紹介したデジタルアンプ「PAM8202」のモノラル版です。出力は1W。ICの単価は85円。あらゆる意味で最低クラスのアンプで、パワーは貧弱、高音部はザラついた感じでいかにも安物のデジタルアンプ。
 ですが、うちでは現在TA2020自作アンプを差し置いてメインアンプの座に君臨しています。
 身の丈にあってるというか、ツボにはまったというか、私のオーディオ環境がとにかくこのアンプ向きなので。

我が家のオーディオ環境こんなかんじ

・スピーカーが高能率
 能率が98dbとかなりの高能率なので、出力の小さなアンプで事足ります。

・小音量で十分
 ボリュームをあげるとアンプより先に私の鼓膜が悲鳴をあげます。

・ニアフィールド
 スピーカーと視聴位置の距離が近いので大出力は不要です。現在は2メートルほどしかありません。

・マルチアンプ
 気になる高音部の音質は管球アンプ(TU-870)に任せてるので問題ありません。


 これだけの条件がうまい具合に揃っているので、こんなアンプでもメインとして常用できています。
 以前はステレオ版のPAM8202を使ってたのですがモノラル版に換えました。モノラルアンプなんてと思われるでしょうが、ステレオアンプ1台よりもモノラルアンプを2台使うほうがいい音です。音質だけでなく音量にも不満がなくなりました。単3電池3本で鳴らしてるのですが、PAM8202は大音量時に音が割れLEDが暗くなってました。PAM8101にして電池の負荷が半減し、相当音量を上げてもへこたれなくなりました。
 電源(電池)とアンプ(IC)とスピーカーの能力のバランスが絶妙で、結果として過不足のない性能を出している。電池アンプ信者の私には頬ずりしたくなるほど愛らしいアンプです。



ささやかな改良

 このアンプ、取り付け部品がものすごく少ないです。モノラルなのでなおさら。
 ICの他にはコイル2個、抵抗1、2個、コンデンサ5個。
 これだけ単純なアンプなので改良の余地もありませんが、自分なりに音質を求めて工夫しています。

・電源の強化
  アキバで売ってたニッケル水素電池から、エネループに換装。
  音の変化は分かりませんが、電池が新品になったことで長持ちするようになりました。毎日4、5時間は鳴らして一週間くらいもちます。

・電池ホルダ
  電子工作でよく見かけるプラスチック製の電池ホルダ、あれはよくありません。バネ部分の接触が弱いので電力をロスします。
  ただでさえ非力な電源です。少しでも無駄を避け、金属製のゴツいホルダを使います。


・電源コネクタ
  単3ごときには無駄とも思えるほど頑丈なコネクタ。
  通常のアンプでいう電源ケーブルにあたる部分ですから手抜きはできません。

・LED
  非力な電池アンプではLEDの消費電力も馬鹿になりません。無音時にはICよりLEDのほうが電気を食ってます。
  手持ちの中で一番小さい緑色LEDを使用。これに換えただけで電池の持ちが改善されました。

一番右のものを今回は使用


・空芯コイル
  このICはアンプキットとしても売ってますが、キット付属のコイルはみるからに貧弱。ここで低音のキレが変わります。
  0.8mmエナメル線を単3電池に50回程度巻き付けて自作しました。

・デカップリングコンデンサ
  デジタルにはOSコン。もはや脊髄反射です。電池というクリーン電源を使い配線も短いので大容量は不要でしょう。

・入力抵抗
  進抵抗を使います。他によいものを知りません。以前50個入り100円で大量購入したものですがストックがなくなってきました。
  今でも日本橋で売ってますが、10個で600円ほどします。

・カップリングコンデンサ
  いつもは大好きなタンタルを使うのですが、今回は音源であるサウンドカードのカップリングコンを取っ払ったので、安全を期して無極性のコンデンサを使いました(SHIZUKI製フィルムコン)。信号経路のコンデンサが一つ減るメリットは大きいでしょう。
 なお、低音を欲張ってここの容量を上げると、電源投入時にスピーカーのコーンが怖いくらい平行移動します。

・抵抗の追加
  PAM8202はデジットの回路図通りで問題ありませんでしたが、PAM8101はそのままでは音量をあげるとすぐクリップします。
  ネットでオリジナル回路を参照すると、ICのVDD(1PIN)とIN(3PIN)を750kΩで繋げていました。やってみたらクリップはおさまりました。
  なんとも謎ですが、ICのロットによって抵抗の追加が必要なのかもしれません。
  追記:さらに謎ですが、片方のアンプはこれで改善されなかったのでVDDではなくGNDにつないでみたら直りました。個体差!?

アンプ心臓部のアップ


 音は生真面目で低音はデジタルアンプらしい迫力があり、単3電池3本動作とは思えぬほど音が圧力として伝わってきます。
 TA2020と比較すると潤いに欠けますが解像度はこちらが上です。音に大差がないので電池3本で動くこいつを愛用してます。

最後に、今回の主役 PAM8101。
小さすぎてアンプの写真ではわからないので
IC単体を記念撮影。

左から:通常のオペアンプ
     PAM8202
     PAM8101 です。

果たしてこんな小さい部品をハンダ付けできるのか!?
不安でしたが、まあ
なんとかなるものです。



 もちろんこのアンプがベストと思っているわけではありません。ここ一番のパワーがないのは仕方ないにしても、電池がなくなる間際に動作が不安定になり、スピーカーに直流を流しまくってるようで困ってます。生産終了してしまったアルテックちゃんをいじめないで!
 できればこれに代わるアンプに出会いたいものです。も少しTA2020いじってみるか。


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