我が愛機列伝
ここでは私の愛用した銘機の数々をご紹介したい。
愛機その1・『SHARP PC−1262』
艦種 ポケット戦艦 |
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主機/速力 | 8ビットCMOS/不明 |
その他詳細不明 | |
竣工 | 1983年? |
我が国初の戦艦。当時としては火力に優れ(メインメモリー10KBミリ砲)、また、その甲板の広さ(24桁×2行メートル)から、幅広い運用能力が期待されたが、速力不足(4MHzノット程度?)はいかんともしがたかった。
小艦ながら我が国艦隊旗艦として大いに活躍が期待され、RPGやAIなど壮大な遠征計画が練られたが、いずれも企画だおれに終わる。たかだか10KB程度のポケット戦艦にそのような任務を担わせる事自体が無謀と思われるかもしれないが、筆者はそうは思わない。問題は当時の艦隊司令(つまり私)の無能さにある。
その後、CとDとEのキー入力を認識しなくなるという、まるでどこぞのクラリネットのようなトラブルに見舞われ、戦列を離れる。しかし緊急時には冷蔵庫で冷やす事により、30分程度は正常動作が可能であった(なぜそうなるのかは未だ不明)。その後は記念艦として係留され、今日に至る。
ちなみに先日、試みに電源を入れてみたら完全に正常動作した。改めて当時の造艦技術の高さに驚かされる。
愛機その2・富士通『FMV−5133D5モデルDPH』
艦種 国民機級戦艦 |
新造時 | 最終時 |
基準排水量 | 810メガバイトン | 8.4ギガバイトン |
主機/速力 | いんてる五型/133ノット | 同左 |
出力 | パラレル×1、シリアル×2、他 | 同左 |
主砲 | 4MBノンパリ連装砲2基(4門) | 16MB連装砲1基 4MB連装砲1基 |
副砲 | 256KBパイプラインバーストSRAM砲 | 同左 |
艦載機 | PCI×1、PCI/ISA×1、ISA×2 | 同左 |
電波探知機 | 未装備 | 56Kもでむ(ノーブランド) |
聴音機 | 一六式さうんどぶらすたー(OEM) | (MIDIドーターボード増設) |
探照灯 | 加国ATI製音速六四型(母板直付) | 南極老人星製力窓128P/4VC |
−公試時記録−
浮動 | 整数 | 記憶 | 矩形 | 円 | 文字 | 巻物 | 直接描画 | 読 | 書 | 全 | |
新造時 | 9340 | 8314 | 7587 | 1966 | 682 | 1311 | 10 | 0 | 3091 | 2979 | 3462 |
最終時 | 7738 | 8159 | 7398 | 12252 | 5845 | 9307 | 388 | 29 | 7303 | 6807 | 7225 |
(一、〇二四×七六八、三万二千色ニテ計測セリ)
各国の異常とも思える軍拡競争のさ中にあった96年春、列強に追いつき追い越せを合言葉になけなしの金をひねり出して買った当時の最新鋭艦。当然活躍が期待された。しかし実際に運用をはじめてみるとそれまで抱いていたパソコン万能神話がただの幻想にすぎず、ウインドウズというOSがいかに脆弱なものであるかを痛感させられた次第だ。
時代の趨勢に追いつくべく第一次改装が実施される。火力の増強(16M×2)、電探の設置(28.8Kbps)、ソナーの性能向上(MIDIドーターボード増設)等である。しかし奮戦も虚しく敗戦を迎える。
敗戦後、戦時賠償の一環として某国に売却され、現在でも某国艦隊旗艦の重責をつとめている。その間、さらなる近代化が行われ(第二次改装)、排水量はなんと新造時の10倍にたっした。しかしそれでもなお押し寄せる老朽化の波には勝てない。我が国としてもさらなる火力の増強および主機の換装を提案してはいるのだが折からの軍事費削減による資金難により果たせずにいる。いずれにせよまだしばらくは老体にムチ打って現役にとどまるであろう。
愛機その3・『自作・無銘』(のち、『LANA−1』と命名)
艦種 自作級イージス艦 |
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排水量 | 10.4ギガバイトン |
主機/速力 | 互換製『ケ6−2型』/300ノット(巡航時) |
出力 | いろいろ |
主砲 | 64MB・SD−RAM速射砲1門 |
対空兵装 | 512KBファランクスバルカン砲 |
艦載機 | AGP×1、PCI×3、PCI/ISA×1、ISA×2 |
通信システム | 28.8Kbps |
ソナー | 実演!式さうんどぶらすたー(ばるく) |
3次元レーダー | かのーぷすPWR128A GTV |
母板(参考値) | 『私は〜だろう』社製XA百式 |
竣工 | 1998年10月 |
−公試時記録−
浮動 | 整数 | MEMORY | 矩形 | 円 | TEXT | SCROLL | DD | READ | WRITE | ALL |
18748 | 23182 | 11430 | 47162 | 22528 | 22727 | 373 | 39 | 11264 | 11129 | 19639 |
究極迫真性能値 |
2.72 |
(描画は1024×768 16bitにて計測)
初の国産(自作)主力艦。その建造は想像を絶する苦難の連続であった。しかし運用実績はなかなか良好である。ワープロ、通信、ホームページ作成などは楽々とこなす余力を持ち、3Dゲームや動画取り込み、MP3作成においてもそこそこ使える。
この写真にはないが先日ついにCD−RWの増設を行ったため、ほぼ理想の艦ができあがった。相変わらず火力不足には悩まされているのだが…
外観からは窺い知る事はできないが内部には鉛入りゴムその他の防振、防音材が敷きつめられ、徹底した対潜対策が施されており、ステルス性も高いと思われる。イージス艦の名に恥じない高性能といい、鉄壁の防御力を誇示するような堂々たる外見といい、まさに『浮かべる城』である。
そして… 我が真の愛機
富士通『OASYS30 LX3』
艦種 ラップトップ型巡洋艦 |
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主機/速力(推定値) | 286相当/10ノット程度? |
火力(推定) | 64KB? |
艤装 | カットシートフィーダ(給紙装置) ハンディスキャナ(白黒二値) TVスキャナ(同上) マウス 1200bpsモデムカード |
竣工 | 1991年8月 |
ウインドウズマシンを導入するはるか以前から我が艦隊の中核として活躍してきた。
速力の遅さ、火力不足、加えて変換効率のひどさなど多くの不満点を抱え、FMV導入の暁には現役を退くはずであった。しかし実際にウインドウズマシンを使ってみてそのあまりのひどさに改めて専用機の使い勝手のよさを再認識し、それ以来すっかりこいつにべた惚れである。
電源を入れてから使えるようになるまで1分以上、さらにそこからワープロソフトを立ち上げるのに数十秒を費やし、余計な機能ばかりついて動作は遅く、マウス使用を強制しおまけに貧弱な縦書き表示。お世辞にも静かとはいえないデスクトップの騒音の中で、常にシステムダウンの恐怖におびえる… そんなパソコンで文書を書くなど、私に言わせれば狂気の沙汰だ。メールを書く程度ならともかく、長文入力をする気などさらさらおきない。まして小説を書くならなおさらだ。私のLX3への評価は年々高まるばかりである。
竣工以来ほとんどの主要合戦に参加、しかもその間の死傷者数(システムダウン回数)はわずか一度という抜群の安定性を誇る。電源を入れて五秒で使える即応性、余計な表示を一切省いたモノクロ液晶の視認性、専用機ならではのキーボードの操作性、レジューム機能による文書保存の安全性、そして静粛性。常に最前線で闘う戦闘艦艇としての美質を全て兼ね備えている。拙い変換効率は訓練で補い、常に艦のもてる力をフルに発揮してきた。まさに人馬一体、まことに武勲の誉れ高き艦である。
現在もバリバリの現役であるが、2HDフロッピーが使えない、DOSテキストファイルが事実上使えないなど古い機種ならではの不満もあるので、いずれは中古屋で出回っているLX401か501あたりに買い換えるかもしれない。いまどきの、パソコン並みに多機能なカラー液晶の専用機はどうも使う気になれないのだ。