ゴメンね、だれにも分からないギャグで

スパンク研究室

『おはよう! スパンク』
いうまでもなく、しいちゃまの代表作です。
ここでは『スパンク』にまつわる疑問やナゾを、ファンの目から分析、解説したいと思います。
いや、そんなおおげさなものじゃないですけど。


『おはよう!スパンク』の舞台となった場所は?
これはかなりはっきり分かっています。先に答えを言ってしまいますと
千葉県鴨川市です。駅でいうと外房線、内房線の終着駅『安房鴨川』周辺ですね。しいちゃまの出身地でもあるので、これはご存じの方も結構多いのでは?
マンガの中ではホテルや病院の名前が非常に具体的に出てきます。実際に町を歩くとそれと同じ建物があったりして、本当にスパンクや愛ちゃんに出会えそうですね。
 ちなみにパート2の深町愛ちゃん編の舞台は未だ不明です。千葉の海沿いには違いないでしょうが。今後の研究課題ですね。

(追記 04.01.11 
 その後、劇場版アニメの舞台はどうやら伊豆らしいと判明。テレビ版の舞台ともどもまだまだ調査の余地がありそうです)


マンガとアニメ、こんなに違う『スパンク』ワールド!

 アニメにもなった『おはよう!スパンク』。いや、アニメで『スパンク』を知ったという人も結構いるんじゃないでしょうか。実は私もそのひとりですが。
 マンガを始めて読んだ時はびっくりしました。だってマンガとアニメの設定がこ〜んなに!違いましたから。
  マンガ アニメ
森村愛子 第二部のはじめにパリへ。
主役はもう一人の愛ちゃん(深町愛)に交代
ママがパリに行ったため、叔父さんの住む町に越してくる
スパンク 元々は藤波さんのイヌ 元々は池上さんのイヌ
池上さん 船の勉強をしに留学 ピアニストの卵。ウイーンに留学
藤波さん 縁あって愛ちゃんをあずかる 愛ちゃんの叔父
ママ ホテルの従業員。女手ひとつで愛ちゃんをやしなってる 帽子デザイナー。パリに在住
パパ 行方不明だったが、帰ってくる 行方不明のまま(っていうか…)
ピッパー せりのちゃんのおとなりのネコ 『トラ吉』という名前。大山荘のネコ
亮ちゃん
科ちゃん
愛ちゃんの昔からの友達 藤波さんのところに絵を習いにきている関係でともだちに
せりのちゃん 転校生 地元の有力者の娘。通学にはロールスロイスがお出迎え。通称『せりの姫』
 主要キャラだけでこれだけ違います。ピッパー(トラ吉)なんかキャラそのものが変わってますしね。そもそもアニメ放映時、マンガの主人公は森村愛子ちゃんじゃなく深町愛ちゃんでした。アニメとマンガで主人公が違うなんて!
 ほかにもアニメには登場しないキャラや、逆にアニメにしか出ないキャラもいます。犬のバロンやファンファン、ジャック、それに大山くんとかはアニメのオリジナルなんですね。なかでもお咲さんがマンガに登場しないのはショックでした(ファンなんです)。
 舞台も地域色が薄れ、全体的に原作よりもおしゃれで都会的なイメージが強くなっているのは当時の少女アニメの常でしょう。もちろん海が舞台であることにかわりはありませんが。
 まあ、いろいろ言いましたが結論としては、

マンガの愛ちゃんは「ボンジュール、ママ!」なんて言わないぞ!
 というわけで、マンガとアニメは全く別物って感じです。それでいてあったかくてやさしいしいちゃま作品の本質は見事に受け継がれています。アニメスタッフのセンスのよさが光ります。そしてなによりもこの作品に対するアニメスタッフの愛情を感じます。


スパンクの年齢は?

 ある本の中でスパンク本人が「そのへんのところ、しいちゃん、考えてくれないんだもん」と発言しています。したがって『分からない』が正解です。誕生日もナゾです。
 とはいえマンガを読んでいくととんでもない事実が。
 池上さんが「10年以上前に、小犬の頃のスパンクを見た」と発言しているのです。
 という事は少なくとも10歳以上。イヌとしてはかなり「年寄り」ではないでしょうか。ひょっとして愛ちゃんとおないどしくらいだったりして。おまけにスパンクは喘息持ちなのです。大丈夫かスパンク。


スパンクはなんていう種類のイヌ?

 なにかの雑誌で一度だけ見たことがあるのですが、どうしても思い出せません。というわけでどなたかご存じの方、教えて下さい!
 ただ、『WAOWAO探偵団』の中で「とっても珍しい種類のイヌ」という会話があったので、少なくとも雑種ではなく純血のようです。

(追記 04.01.11 
 ひめさんのサイト「なつかしいおはようスパンク」の掲示板で 『オールドイングリッシュシープドッグ』だという指摘がありました。これは大発見ですね!)

『森村鈴』のナゾ?
 しいちゃまの初期の作品に『ぼくの鈴ちゃん』という読み切りマンガがあります。
 で、その主人公の名前が『森村鈴(れい)』ちゃんと言うのです。
 スパンクファンにとっては非常に気になる名前ですね。あの人の名字とあの人の名前(漢字は別だけど)をくっつけたネーミング。というか鈴ちゃんの名前をふたつに分けてわけ与えた、としか思えません。
 それほど、しいちゃまが『鈴ちゃん』という作品を愛していた事の現れかもしれません。個人的にも『ぼくの鈴ちゃん』は『スパンク』以前のしいちゃまの最高傑作だと思います。古本屋で見つけたら、ぜひ読んでみて!


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スパンクの友情出演!!
 元気いっぱいのスパンクは、本編だけではあきたらずしいちゃまの他のマンガにも出没しています。
 『スパンクのWAOWAO探偵団』は本編のはみだし編にあたります。原作の雪室さんの名前がなく、しいちゃまひとりで描いた唯一の『スパンク』。しかも森村愛子、深町愛ふたりの愛ちゃんのどちらも登場しないという(正確には愛子ちゃんちょっぴり登場するけど)、非常に珍しい話ですね。そのかわりに小杉庸子ちゃんという男まさりの女の子がヒロインとして登場です。話の中身は
スパンクとピッパー、オトコとオトコの友情ストーリー
とだけ言っておきましょう
 そのほか『スーパーマンになれなかったよ』という読み切り短編にもスパンクがゲスト出演(?) してます。ここではなんとスパンクだけでなく愛子ちゃんやピッパーまで友情出演。しかも名前だけの出演ながら「たかなししずよなるあやしげなマンガ家さんまで登場。おまけに当時のしいちゃまの編集担当のQさんまで出演! と、しいちゃま歴代の作品の中でも最もあやしさ爆発の作品です。


スパンク、『とんでモン・ペ』にも乱入 !?
 いっぽうアニメの方でもスパンクが別の作品に出没、との噂が。
 『とんでモン・ペ』は『スパンク』の後に放映されていたアニメで(これがまた名作!)、これの何話だったか 、ペーちゃんたちが砂浜で遊ぶシーンにスパンクと愛ちゃんが一瞬、出てました 。さすが、海といえばこのふたりです。

 それからシリーズ後半のほうで、愛子そっくりの妖精がゲストキャラで登場する回があったのですが、その妖精の声が岡本茉利さん。で、相方をつとめるナンダ郎がつかせのりこさん、と往年の『スパンク』コンビが見事に復活。ファンにとっては涙もののキャスティングでした。ほぼ同じスタッフがやってただけに、たとえ放映が終わっても『スパンク』を愛するその気持ちがよ〜く!分かりました。
 ついでながら『スパンク』から始まったテレ朝の少女アニメ枠には非常に傑作が多いので、この場を借りて紹介しましょう。
『おはよう!スパンク』
(81〜82)
いうまでもなくしいちゃまの人気マンガのアニメ化。アニメの人気もかなりのもので、当時テレビやラジオでやたらCMが流れてました。が、本放映時まるで少女マンガに興味のなかった私ときたら、
「なんやこの甘ったるいCMは、さっさと終わらんかい!」
ああ、おろかな。
『とんでモン・ペ』
(82〜83)
ある意味『スパンク』以上におおらかなキッズアニメの原点のような傑作。今でいう『ぶぶチャチャ』に似てるかな? とにかく向井真理子さん演じるペーちゃんがかわいい! ちなみに向井さんは同時期に『Drスランプ』のみどり先生とお春ばあさんも演じてます。まさにゆりかごから墓場まで!
『レディ・ジョージィ』
(83〜84)
いがらしゆみこ/井沢満という大物コンビによるフラワーコミックスの同時アニメ化。マンガはともかくアニメの方、特に少女時代編は『キャンディ』をも越えたのではというくらいの傑作。絵のレベルも当時の水準を越えた、隠れた名作。そういえばこれのソーセージ、沢山食べたなあ。
『とんがり帽子のメモル』
(84〜85)
制作が東京ムービー新社から東映に。放映時間も土曜夜から日曜朝にかわったんじゃないかな。今さら言うまでもない名作、ではあるのだが個人的には脚本が弱いのが難。オリジナルだから、といういいわけは雪室さんに限っては却下。作画の名倉靖博さんや只野和子さん、演出の佐藤順一さんが才能を開花させた作品でもある。
『はーいステップジュン』
(85〜86)
スタッフは『メモル』とほぼ同じだが作品そのものは「駄作」というか戦略ミス。なんで少女アニメに『バツ&テリー』の大島やすいちの原作なんか使うのか!? メカフェチの女の子が主人公、という設定は非常にもえるのだが、その設定が生きてない。なんなら俺が脚本書いてやろうか、と思ったくらい、見ていてフラストレーションのたまった作品である。
『メイプルタウン物語』
(86〜87)
『新メイプルタウン物語
〜パームタウン編』
(87)
見たことないので コメントは控えます。
けど、山野さと子さんの主題歌は文句なしにいいと思う。
  このあと、しばらく少女マンガ枠は途絶えますが…
『きんぎょ注意報!』
(91〜92)
古巣の土曜夜7時代へ復帰。現在につながる東映美少女アニメの直接のご先祖。 いよいよ佐藤演出が本領発揮。
『美少女戦士セーラームーン』
(92〜97)
魔法少女ものの一つの金字塔。
コメントは… 不要ですね。
『夢のクレヨン王国』
(97〜99)
再び土曜夜から日曜朝へ。どうも佐藤演出はおかしな方向に進んでるぞ… と思いつつ、なんやかんやと毎週のように見ておりました。
 …そして現在の 『おジャ魔女どれみ』シリーズにつながるわけですよね。こうしてみると『どれみ』の コミックスにしいちゃまが起用されたのは、巡りめぐる運命のようなものさえ感じます。
 おそらく『どれみ』終了後20年もしたら再びしいちゃまの出番がくるでしょう(期待)。


しいちゃまにとってスパンクとは?

なかよしデラックス79年1月号「たかなししずえ傑作集」(宝物です)の中でしいちゃまがスパンクについて語っています。その一部を引用させていただきます。
(前略)
…しずえのもってるイメージの天使って、スパンクなのよ。スパンクってさ、ドジで、とてもおかしいんだけど、影の部分とかうらの部分がないのね。
(中略)
もし、スパンクみたいな人がいたら、あっ、この人を悲しませちゃいけないな、おこらせちゃいけないな、この人によろこんでもらいたいなって、しずえ、考えると思うんだ。
そうしたら、しぜんに、心がきれいになるような気がするの。
もし、ほんとうに天使がいたら、人の心をきれいにしようって、いつもがんばってるんじゃないかな? そう思わない?
また、しいちゃまはマンガを描くにあたっての心構えを次のようにおっしゃってます。
あたたかさってこと、いちばんたいせつにしてるの
その言葉通りにまっすぐ歩んでこられた先生だと思います。

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